製品・ソリューション

接着剤、粘着剤、ホットメルトの違いとは

身近な粘着剤使用場面イメージ(スーパーマーケットに陳列されたパッケージ)
今、粘着剤の用いられる分野は食品などに貼られるシールラベルから液晶テレビ、自動車など多岐にわたり、私たちにとって大変身近な化学品となっています。しかしながら、「粘着剤」という言葉そのものはあまり聞き馴染みのない言葉ではないでしょうか。実は「くっつく」機能を持つ製品は粘着剤だけではなく、当社グループでも複数有していますが、それらの違いや特長は一般的に知られていません。
ここでは「接着剤」「粘着剤」「ホットメルト」に絞り、ご紹介したいと思います。

「接着剤」「粘着剤」「ホットメルト」の違い

「くっつく」という機能を有する「接着剤」「粘着剤」「ホットメルト」ですが、一般的な違いについて、下記の図のように表現する事が可能です。

接着剤(ラミネート接着剤)の特長は強接着および耐久性。ホットメルト・HM(ソリッド型接着剤)の特長は硬化時間不要。粘着剤の特長は幅広い接着力ラインナップ。

これらの性能の違いにより、それぞれの製品は下記のような用途で使用されています。

接着剤(ラミネート接着剤)

食品用途など各種包装材料やエネルギー・エレクトロニクス向け高耐久部材など

食品用途各種包装材料
エレクトロニクス向け高耐久部材

粘着剤

シールラベル、ヘルスケア製品、保護フイルムや液晶貼り合せなどのエレクトロニクス関連製品など

シールラベル
ヘルスケア向け製品
保護フィルムや液晶貼り合わせなどのエレクトロニクス関連製品

ホットメルト

PETボトルの胴巻きラベルや、ヨーグルトなどのキャップシール(蓋用ヒートシール剤)、衛生製品(おむつ、ナプキン)の内部固定、ズレ止めなど

PETボトル胴巻きラベル
衛生用品

接着剤・粘着剤・ホットメルトの使用例(構成、塗工)

接着剤や、粘着剤、ホットメルトはその殆どが刷毛などで直接塗るのではなく、下記のような構成へ加工して使用します。

基材、構成、粘着加工品・接着加工品・ホットメルト加工品
ホットメルトイメージ

※注意:
ホットメルトは通常固形で提供される事が多く、熱をかけて樹脂を溶かし液状にして加工する必要があります。(写真はホットメルトの一例)

このような構成の製品を作るには、どのような設備で塗工するかという事もノウハウであり重要な要素です。モデル図を記します。

接着剤などの塗工設備モデル図
  • ホットメルトは塗工前に樹脂を溶融する供給設備を有する。乾燥工程は基本的に必要無し。

塗工機の中で特に重要なのが、コーターヘッドの種類や乾燥炉です。塗工する液体の粘度、機械の速度や基材(紙やフイルムの種類)によってどのような設計・設定にするか変わってきます。
またスプレー塗工や、グルーガンのように直接貼り合せたいものに塗布していく塗布方法もあり、塗工機の必要としない製品もあります。
このように塗工機や塗工方法に適合する製品は液の特性などを鑑みて選定する必要があります。

使用分野

エネルギー エレクトロニクス 医療 自動車 食品飲料 生活産業
接着剤
粘着剤
ホットメルト 開発中
エネルギー分野、太陽電池
自動車・モビリティ
食品飲料パッケージ

「くっつく」性能を必要とするお探しのものがありましたらお問い合わせください。

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トーヨーケム株式会社 包装・工業材営業本部 営業1部

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