ホットメルトとは?~環境に優しい接着剤~

ホットメルトは紀元前から使用されていた、とても歴史の古い接着剤です。
「ホット(Hot:熱い)+メルト(Melt:溶ける)」という名前の通り、常温では固体ですが、加熱すると溶融し液体になります。有機溶剤を使用せず、乾燥工程も不要のため、「環境に優しい接着剤」として知られています。

ホットメルトの定義

  • 水や有機溶剤を全く含まない熱可塑性ポリマーを主成分とする、常温で固体の接着剤
  • 加熱溶融後塗布して冷却することにより短時間で固化する
  • 多成分系接着剤
加熱前のホットメルト(固体)
加熱後(液体)

ホットメルトは他の接着剤とは異なる、以下のような特徴があります。

ホットメルトの特徴

  • 加熱すると液体になり、放冷すると固化する
  • 有機溶剤を含まない
  • 主成分であるベースポリマーによって、特性や用途が異なる

主なホットメルトのベースポリマーとその特性

主成分 特性 主な用途
EVA(エチレン酢酸ビニル共重合体)系 粘着付与材やワックスとの相溶性が良いため、接着特性の設計自由度が高い。比較的安価。 製本、段ボール、包装、木工
オレフィン系 PE、PPへの接着性が良い。耐熱性に優れる。 包装、建材、自動車
合成ゴム(エラストマー)系 接着層に弾性があり、紙や不織布、フィルムへの接着力に優れる。 衛生材料、包装
反応型ポリウレタン(PUR)系 湿気や水分と反応して硬化する反応型ホットメルト。熱によって再溶融しないため、耐熱性が高い。柔軟性にも優れる。 建材、自動車、製本
ポリアミド系 耐熱性、耐薬品性、電気絶縁性に優れている。 電気電子部品、自動車
ポリエステル系 広範囲な材料へ接着が可能。熱安定性、耐久性に優れている。 電気電子部品、自動車

ホットメルトの使用にあたっては、下記のようなメリットと注意点があります。

ホットメルトのメリット

生産性の向上

  • 乾燥装置が不要のため、省エネルギー、省スペース化になる
  • 接着が早いため、作業スピードアップ
  • 接着工程の自動化が容易

取り扱いが簡単

  • 有機溶剤を含まないため、中毒や火災の危険性が少ない
  • 排水、廃液などの処理が不要
  • 危険物ではないため、保管・輸送時の規制が少ない
  • 常温で固形のため、効率の良い保管、輸送が可能

幅広い材料に接着が可能、塗布パターンも様々

  • 紙や金属はもちろん、難接着基材(PP・PE)にも接着可能
  • ドットやスパイラル、ロールコートなど、多様な塗布パターンができる

使用にあたっての注意点

  • 高温で使用するため、やけどに注意が必要
  • 長時間の加熱で劣化しやすい
  • 専用のアプリケーター(塗工機)が必要

ホットメルトの塗工方法

ホットメルトの塗工には、下記イラストのようにタンク、ホース、ノズル等がセットになった専用の「ホットメルトアプリケーター(塗工機)」を使用します。

図:ホットメルトの塗工方法

ホットメルトの使用例

食品包材
段ボール
製本
おむつ・サニタリー
クリアケース
太陽電池バックシート
自動車マット
ストローアタッチメント
PETボトル胴巻きラベル

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トーヨーケムでは、様々な用途に対応した幅広いラインナップのホットメルト製品を取り揃えております。お客様のご要望に応じた改良・開発も行っておりますので、ぜひお気軽にご相談下さいませ。

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